みなさんこんにちは、こんばんは。
ご存知の通り、元社畜の親父です。
今回は、「出向」について解説していきたいと思います。
最近だとドラマ”半沢直樹”なんかでも注目されたこの「出向」ですが、親父にも出向経験があります。
だいたい3年くらい出向してましたかね。
そんな経験をもとに、親父的観点で以下の点について解説していきたいと思います。
☑ 出向のメリットとは?
☑ 出向のデメリットとは?
目次
出向とは?「在籍出向と転籍出向」

そもそも出向って何?転勤と違うの?

ちゃうで!そもそも、出向ってのは「在籍出向」と「転籍出向」の2つに分けられるんや!
・期間があり元の会社に戻る前提
・出世や貢献など、プラスイメージ
・元の会社に戻れるかわからない
世間一般に言われる出向は「在籍出向」となります
転勤との違い
転勤と出向の違いについて簡単に説明すると、転勤は同じ会社内の異動の話で根本的な指揮命令元は同じ上層部になります。
一方出向は、会社間の垣根を超えた異動の話で、出向の場合には他社の部署へ配属されるため、指揮命令も出向先の系統に従うことになります。
近年では企業間での人事交流が多くなり、「転籍出向」を取り入れる企業が増えています。
ドラマ「半沢直樹」のように出向にはマイナスイメージがありますが、そんなことはないです。
会社から選ばれた人しか出向できませんのでむしろプラスの意味合いが多いです。
出向の目的とは?

出向をする目的はケースバイケースですが、主に目的とされるものは以下の3つ
☑ スキルアップ
☑ 組織開発、組織改革
人事交流
企業間での人事交流を目的に社員を出向させます。
お互いに出向させることでその企業での業務や社員と触れ合うことができ、パイプを作ることができます。
出向先の会社と交流することで企業同士連携を円滑にすることが目的となります。
また、社員にとっても新しい人脈を広げることが可能です。
出向先でしか味わえない経験をしたり、それにより知識の幅を広げることができます。
スキルアップ
特に将来を期待する若手~中堅社員に出向させ、スキルや知識を習得させるケースが多いです。
出向先でしか体験できない仕事内容があったり、そこでの問題や課題解決による貴重な経験値を得ることになります。期間が終了し、元の会社に戻るときに培った経験を還元することが目的です。
社員のキャリア形成にも寄与するため企業と社員両方に効果があります。
組織改革
社員を出向させることで、会社に新しい風を吹かせることができます。
同じ組織だけでは良くも悪くも会社に染まってしまうので視野が狭くなってしまいます。
他の会社で勤務することで枠に捉われない働き方ができるので、人材育成にも大きな効果があります。
出向を受け入れる側も同様に、新しい風を吹かせるきっかけになります。
親父の出向経験【参考】
冒頭で申し上げた通り、親父も約3年間出向していた経験があります。
参考程度にご紹介します。
Yesマンが功を奏した
大体の場合、出向が決まる前にそれとなく上司から相談されるかと思います。親父にも同様に出向が可能かどうか相談されました。
超絶Yesマンの社畜である私は、「はい。イケます。」と即答しました。
出向先での業務
品質管理部門の管理職として出向し、いきなり見知らぬ人の上司になりました。
当時まだまだ若かった親父、年上の部下ができたのもこの時が初めてでした。
品質管理の体制と仕組みの見直しをするという漠然とした命令のもと、3年間従事しました。
もともとの仕事と違う環境で、違う人たちと仕事をするのはとても刺激的でしたね。
出向のメリット

親父の出向経験から感じたメリットを4つ紹介します。
☑ 任期が決まっている
☑ 給与は保証されている
☑ 元会社を客観的に分析できる
新しい仕事ができる
別会社で働くことになるので全く新しい仕事をすることになります。
一言でいうと「転職」と同じようなイメージです。
なので、すべての業務が新鮮であり、新入社員に戻ったようなワクワク感があります。
自分が知らない新しいことをすることは楽しいです。
知識や経験が増え、自身の幅も広げることができます。
刺激のある毎日を過ごすことができるので良い意味で毎日が充実します。
任期が決まっている
出向を命じられても「片道切符」というわけではありません。
ドラマの「半沢直樹」の銀行のような島流しではないのです。
基本的に出向期間が設けられています。
おおよそ2年~4年くらいです。
出向期間が無事満了すると、元の会社にちゃんと戻ることが保証されているので安心です。
したがって、例え出向先が忙しく大変であったとしても、その会社でずっと働いていくわけではありません。
任期満了をモチベーションに頑張ることだってできます。
任期が決まっているから、積極的に挑戦することも可能です
給与は保証される
給与や福利厚生についても損することはありません。
元の会社と出向先としっかり取り決めがされているからです。
・元の会社がすべて給与を支払う
・元の会社と出向先とで割合を決めて支払う
・出向先がすべて支払う
主にこの3パターンになります。
たいていの場合は①の元の会社から給与をもらうケースが多いです。
たとえ、出向先から給与をもらうことになっても、元の会社の給与体系から減額になることはほとんどありません。
ちなみに僕は、元の会社からすべて給与がでています。
福利厚生も引き継がれつつ、出向先の福利厚生も利用できているので得しています。
元の会社を客観的に分析できる
出向することにとって元の会社を第三者の目で見ることができます。
いったん元の会社から離れることで、その会社の常識や社内ルールから解放されます。
離れたからこそたくさんの疑問や気づきが発見することが可能になるのです。
働き方や職場の雰囲気、上司の姿勢などたくさんの違いを身をもって経験できます。
転職をせずに比較できるのでリスクなく自分の価値観を見つめ直すことができる。
出向のデメリット

いいことばかりではない。デメリットも4つ紹介します。
☑ 元の会社からしっかり評価されるか不明
☑ 元の会社の内部状況が分からなくなる
☑ 主体性がなければ無意味な時間
ゼロからのスタート
人間関係も仕事内容もゼロから始めることになります。
・新たに信頼関係を構築
・仕事内容をイチから覚える
・社内ルールに慣れる
・よそもの扱いを払拭する
上記は僕が最初に大変だと感じたことのごく一部です。
特に「よそ者扱い」からスタートするので最初の印象が大事です。
出向に理解がない人は「飛ばされてきた人」という認識になるので注意が必要です。
知らない場所で仕事をすることは大変ですが、積極性をみせながら熱意を示す必要があります。
元の会社からしっかり評価されるか不明
出向先でどんなに頑張っても正当な評価が受けられるか分かりません。
どんなに出向先で実績を上げ、良い評価を受けたとしても最終的に評価するのは元の会社だからです。
たとえ、人事面談して自分の実績をアピールしても、仕事内容が全く違うため理解してもらえているか不明なのです。
しかし、仕事内容が分からないからこそ、実績を多少大きく言ったりしてもバレることがないのは事実です。
出向している時点である程度の評価はされているので自信を持ちましょう。
まずは評価に関わらず出向先で全力で仕事に取組み、信頼と実績を積み上げることが大切です。
元の会社の内部状況が分からなくなる
出向しているとその会社の情報しか分かりません。
当たり前ですよね。
元の会社で起きた出来事や同僚の人事異動など色んな情報が入りづらくなります。
そして、出向先にもよりますが元の会社の人との関わりも少なくなるので自分の存在も忘れられがちです。
したがって、出向期間が満了し元の会社に戻った時にまた少し苦労することがあるかもしれないという不安があります。
主体性がなければ無意味な時間になる
出向というのは、基本的にとんでもなく成長できる経験だと思っています。
但し、その前提として”主体性をもって働けるか”という点があります。
せっかく出向しているのに、「面倒」だとか「早く帰りたい」とばかり考えて出向していても、何も得るものはなく出向を受け入れる側も大変迷惑です。
さいごに
出向のメリット・デメリットについて紹介しましたが、親父的に思う結論は「出向はおすすめ」ということ。
最初は不安があり、辛いこともたくさんありましたが「今」しかできない経験だと思い頑張ることができました。
何より、仕事において重要なのは、「経験」と「成功体験」です。
出向では、これら2つを同時に感じることができるチャンスと言えるでしょう。
◎ 自身の働き方を見直す機会である
◎ 環境を変えることで見える世界がある
◎ 会社や仕事を客観視できる
◎ とんでもなく成長する
出向や公募で違う働き方ができるならぜひ試してみてはいかがでしょうか。
この記事で「出向」について理解していただき、少しでも良いイメージができたなら幸いです。