
仕事に学歴は関係なし!

本当にそうだろうか?それはあくまで低学歴でも仕事で成功を収めている一部の人の結果論ではなかろうか。
今回は高卒と大卒で比較をしたときに、
学歴の差が仕事に悪影響を及ぼすケースがあることをまとめます。
目次
はじめに
国勢調査の結果から年代別で学歴の比率をまとめてみましょう。(2015年版)
年代 | 短大・高専 | 大学・大学院 | 合計 |
20代 | 22.5% | 29.9% | 52.4% |
30代 | 25.2% | 28.7% | 53.9% |
40代 | 21.3% | 25.2% | 46.5% |
50代 | 14.7% | 22.6% | 37.3% |
60代 | 7.3% | 13.7% | 21.0% |
年代別に見ると、30代がもっとも大卒の割合が多く、次いで20代、40代となっており、若い世代の大学進学率が高いといえます。
高卒の割合は全体の半数以下になっていますね。
冒頭で申し上げた「学歴は関係ない」と言っている人たちは、
上の表のどこに当てはまる方々なのでしょうか。
40代後半~50代の上司がそう言っているのなら、
時代背景として高卒の母集団が圧倒的に多い年代であるため、
自然と高卒の管理職等が生まれることは不思議ではありません。
親父自身は偏差値55の高卒である。
そして今の職業柄、院卒、大卒、高卒、中卒とさまざまな学歴の人と接する機会があります。
出世という面では、もちろん高卒でも出世していく人はいますし、起業して成功する人もいます。しかし、仕事において学歴が全く関係がないかというとそうではないと思っています。
高卒に多い”出世できない人”の特徴

最初に申し上げますが、
決して「高卒は仕事ができない・出世できない」とひと括りにしているわけではありません。
仕事ができない、あるいは出世できない人にありがちな特徴や傾向は、「大卒より高卒に多い」ということをまとめていきます。
浅い会話しかできない
仕事の休憩中やそのほかビジネスシーンにおける会話の中で、「やばい」、「まじで」としか言えなかったり、何事にも「かわいい」を連呼したり、自発的なコミュニケーションよりも、相手の話に反応することしかできない人が多いです。
物事を真剣に捉えていないと見られたり、建設的な話を普段からできない人は、仕事でも発言の場はなくなってしまいます。
”学び”に対する意識が低い
就職していても、目の前の仕事に対する知識は仕事の中で時間とともに覚えていきますが、出世していくならばもっと視野を広げて新しい知識を得ていく必要があります。
しかしながら、高卒の人にありがちなのは、自分のわからないことをわかろうとしないことです。
新しい知識を入れることを無意識に拒絶しています。
前述に挙げた会話が浅い原因とも言えますね。
無駄に大きい生活音
事務所のドアやトイレのドアを激しく閉めたりする人、いますよね。
それが会社でも出ちゃってる人がいます。
その人に学歴を聞いてみましょう。高い確率で高卒です。
社会情勢に興味がない
世の中のさまざまなことに対し、自分には関係ないと思い込み、特に政治や経済には無頓着な人が多いです。
代わりに、ハマっているスマホアプリにはとことん熱中し、仕事の休憩中はひたすらアプリをやっている人も。
そこまでならまだいいんですが、そんな自分の行動や思考が巡り巡って自分の仕事や人生に悪影響を及ぼしていることに気づいていないのが一番よろしくないのです。
自分の知識を広げたりするなど、視野を広げるつもりが全くないのに、会社や給料に対する不満は一丁前なことが多いです。
情報処理能力が低い
これまで挙げたものが集約される感じかもしれませんが、
仕事で壁にぶつかった時の対応にも違いがあります。
新しいことや異質なものを取り込むことができないので、わからないことはわかる人に解決してもらうだけになります。同じことで困らないよう解決方法を学ぶことはなく、同じような仕事が自分にこないよう陰に隠れるような仕事ぶりになります。
大卒が有利な理由

これまで挙げてきた高卒にありがちな特徴を踏まえ、同じ観点で大卒が有利な理由を挙げていきます。
アウトプットの場面が多い
高校では、1日数時間教師の話を聞いて、たまにテストがあるだけ。
大学では授業やテストはもちろんですが、授業ごとにレポートを提出したり、自分の意見をまとめる場面が多くあります。それは授業内容を真面目にインプットしていることを前提としたもので、理解をより深めます。
このようなプロセスを繰り返していることで、インプットを自分の中でまとめるクセが付く人が多いです。その最たる例が「卒論」ではないでしょうか。
自分と向き合う時間が多い
高校ではあらかじめ決められた時間割を”こなす”生活を送りますが、
大学では、単位さえ取れれば卒業できる為、自分が何の授業を受けるかは自分次第。
そこでまず自分と向き合う時間が生まれます。
意外とこれが重要で、自分と向き合い自分のために何かを決めることに慣れていると、社会人になっても自分が成長するために頭を使うことが億劫にならず、いろんなことにチャレンジできるようになりやすいです。
大学を卒業できた人は、”学ぶ”意識が高い人が多い
もちろん例外もありますが、
上の2つにあるように、自分に学ぶ意識がなくなれば大学は簡単にやめることができます。
大学を中退して起業し、後に成功を収めた人もいますが、そうではない人がほとんど。大学で学ぶことを継続できなかった人は次々と辞めていきます。
そんな中で、無事に大学を卒業できたということは、
常に新しいことを学び経験することに前向きな人と言えます。
仕事は、基本的に退職するまで学びの時間が続きます。
新しいことを学ぶことに後ろ向きな人が多い高卒と、
前向きな人が多い大卒では、出世に差が出て当然です。
同じ大卒の中には、面倒くさいけど…。と嫌々大学に通っていた人もいるでしょうが、
高校よりも中退に対するハードルが低く、辞めやすい環境でありながら卒業に漕ぎ付けたという意味では、「継続力」のある人と言えるでしょう。
いろいろなことに興味・関心がある人が多い
高卒の特徴で、社会情勢に興味がない。を挙げましたが、
もちろん大卒にも同じような人はいます。
が、大学という環境には高校以上に色々な人がいます。
30代や40代で大学に来ている人もいるし、
サークルや部活でも多くの人と関わります。
そういった環境で人と人とのつながりが広がり、自然と世の中のことを知る機会が多くなるため、教養が付きやすいとも言えるでしょう。
高卒でも大卒より活躍するために

答えは非常に簡単です。
”高卒にありがちな特徴”の裏返し
前述の”高卒にありがちな特徴”の裏返しを実践しましょう。
☑ 知らないことを恥じず、学ぶこと
☑ いろいろなことに興味を持つ
☑ そして知識を蓄える
非常に簡単です。
職場で活躍するためにもっと具体的に解説した記事があるので、併せて読んでみて下さい。
教育制度が整った大企業に行く
高卒でも大丈夫、と言いたいところですが、
会社がまともじゃないとそもそも高卒に活躍の機会が与えられないこともあります。
そういったことを踏まえ、高卒で就職する場合は、教育制度が整った企業に就職することを目指しましょう。
親父の良く知る”自動車業界”ではこれが非常に顕著です。
有名なトヨタやホンダなどは、企業風土として「社員を育てる」という思想のもと、社内での研修会や勉強会は細かく設定されており、社外で資格の取得をする場合においても、その補助金が出るほどです。
自動車業界は特にこの大きなカーメーカーを中心とした教育制度が根付いており、その下請けとなる部品メーカー等にもその仕組みが落とし込まれているため、割とオススメです。
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結局は個人の”学ぶ姿勢”が大事
つらつらと高卒と大卒の違いについて書いてきましたが、
あくまでも傾向があるというだけで、断定するものではありません。
結局、同じ会社に入ってしまえば土俵は同じ。
「仕事に学歴は関係ない」というのは、
このことを言っているのでしょう。
一部専門的分野を除き、高校や大学で学んだことがそのまま社会で活かせるケースは少ないです。
なので、会社に入ってからの”学び”が非常に重要になってきます。
学ぶ力があるなら、高卒だろうが大卒だろうが関係ありません。
まっとうな会社であれば、学歴による差別はせず平等に活躍の機会を与えてくれるでしょう。
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