ここ数年で、多くの企業が”縦社会組織”から、”横社会組織”への変革を掲げ、職場内の風通しを良くしようと様々な手段を試すなど尽力しています。
私もかなり長い間サラリーマン(社畜)をやってきてわかったことの一つに、職場での人間関係には、強い人と弱い人が必ず発生する、があります。具体的には、それぞれが持つ影響力の強弱と言ってもいいかと思います。
管理職等の役職や階級は別にして、平社員同士でもその力関係には序列が出来ていて、同じ能力を持っていても、発言力に差が出たりしています。これは紛れもない事実だと思っています。
今回は、そのような”ナメられてしまった方々”に向け、その特徴と対策をまとめました。
はじめに
もしも職場の同僚や後輩からナメた態度を取られれば、誰でもイラっとしますよね。
結果的にはそれが職場のストレスにも繋がっていくケースもあるかと思います。
以前、「職場の人間関係に悩まない為の思考を身に着ける」という記事を書きましたが、
今回は自分が周りの人間からナメられない方法に着目して、職場で弱い立場にならずに過ごす方法と、ナメられるのではなく頼りにされる存在になる方法を親父的観点で解説していきます。
ナメられる原因
まずは、そもそも会社の周りの人間からナメられている人のその原因を挙げていきます。
なぜ、こともあろうに職場の人、ましてや後輩にまでナメられてしまうのでしょうか?
ざっと3つほど挙げます。
● まじめに仕事をしていない
● 議論では、「でも、」や「いや、」など否定的発言から入る
ひとつずつ、説明していくと・・・
自己肯定感が弱い
これは単純で、自己肯定感の弱さが原因のパターンです。
そして、人にナメられないために最も重要との言えるものと思います。
自己肯定感が強いということは言い方を変えると”自信が満ち溢れている状態”ともいえます。
● 他人から頼りにされていると実感している
● 誰からどんなふうに思われようが全く気にしない
● 周りよりも優れたものをより多く持っていると自覚している
● 自分の思想や思考は、会社にとって有益だと感じる
自分で自分を認めてあげられること。それが自己肯定で、
それを常に感じていることが自己肯定感です。
では、自己肯定感が弱い人は、どんな人なのでしょうか。
● どんな時も自分に自信が持てずマイナス思考
● 常に自分を擁護する保身的な発言が多い
● 怒られない、叱られない。が最優先で消極的になっている
社会や企業、そして職場で求められているのは、
問題を解決する力や課題の達成していく力です。
自己肯定感が弱い人は、基本的にオドオドしていて、
会議や打ち合わせでは、相づちを打つだけになりがちです。
まじめに仕事をしていない
どんな層にナメられているかにもよりますが、

仕事だる~

この仕事めんどくさいよね~
など、マイナス思考のネガティブ発言が多い人は、
一見すると「めんどくさがりなだけで、やればできるヤツ感」を出している人が多いものの、
実際のところ、仕事がわからないが故の防衛や、できなかった時の保険として
このような発言をしているケースが多く、向上思考が全くありません。
このような人も、仕事を一生懸命やっている層からは
例外なくナメられてしまいます。
「でも、」、「いや、」等の否定的発言から入る
否定的な発言を多用していても、直ちにナメられたりはしないと思いますが、
長期的な目でみると、ナメられる可能性が大いにあります。
前述のネガティブ発言に似ているかもしれませんが、
代替案や解決策を述べずにただ否定だけするのは非常に簡単で、
一時的には「するどい目線を持っている人だ」と捉えられるかもしれませんが、
企業や組織にとって重要な建設的な議論には発展しません。
企業ではさまざまな課題が常に挙げられていて、
従業員はその課題を解決することに励みます。
課題を解決するための議論ができない人間は、
遅かれ早かれ信頼を失い、ナメられてしまうでしょう。
ナメられないためにできること
ナメられないために、今すぐにできることを解説していきます。
● 嘘でもいいからまじめな姿勢を見せる
● 否定的な言葉は使わず、発展的な言葉を使う
● 常に謙虚でいこと
● 緊張を表に出さない&オドオドしない
➡その為に、自己肯定感を高める行動を
嘘でもいいから真面目な姿勢を見せる
本来、嘘では困るんですが、
取り急ぎ「今すぐできること」として挙げます。
ネガティブな発言を避け、相手の言うことに親身になることや、
一生懸命仕事をしている雰囲気を出します。
但し、中長期的にはボロがでると思われるので、
早い段階で、「本当にまじめ」な仕事をするようにして下さい。
その為に、仕事を楽しんだり新たな発見を見出すなど、
あなた自身の努力も不可欠なことを忘れないで下さい。
そもそも仕事が楽しくないし、まじめになんかできない。
という方に向けた記事も書いているので、よかったら読んでみて下さい。
否定から入らず、議論が進む言葉を使う
前述の通り、否定的な言葉は組織の活性化を妨げます。
結果的に否定することになったとしても、
まずは相手の意見や報告内容に対しては、
発展的な言葉を使って議論していきましょう。
例えば、同僚や後輩の作成したプレゼン資料等に対し・・・
いや、これじゃあ△△のコンセプトに合わないんじゃないかな~。
で、だからなんだ?がないのは非常にまずいです。
否定するのにしても、なぜなのか問題を明確に伝えて、
せめてその問題をクリアにする議論に移すならまだマシでしょう。
これだとコンセプトに合わないかもしれないから、〇〇を△△にしたらどうかな?
それぞれの場面で表現は変わりますが、
大事なのは、必ず”その先”を見出せる発言をすることです。
その為に、まずは「でも」、「いや」などの言葉を使わないよう意識するだけで、
かなり変化があると思うので実践してみて下さい。
常に謙虚でいること
これはナメられる人間の典型的な例ですが、
「俺は先輩だ」と言わんばかりに横柄な態度で接する人は、ほぼ間違いなくナメられる人物になるでしょう。
職場とは、年齢や立場だけで評価される場所ではありません。
学生時代の名残かわかりませんが、年齢が上であったり入社が早いというだけで会社での立ち位置には既に差が付いていると勘違いしている人も少なからずいて、無駄にプライドだけ高い場合が多いです。
先輩だからといって横柄な態度を取るのではなく、常に謙虚な姿勢を保ち、その上で、冷静且つ淡々と職場の課題に対処ができるのであれば、自然と後輩から尊敬される先輩になれるはずです。
緊張を顔に出さず、オドオドしない
職場やさまざまなビジネスシーンにおいて
まったく緊張しないという人はほとんどいないはずです。
会社へ行く日の朝は「行きたくないな」とか
いざ仕事が始まっても、「早く終わらないかな」などと思っている人が大半でしょう。
ストレスの原因は人により違うかと思いますが、
職場における立場も安定し、誰とでも気さくに話しができていて、何も問題を抱えてなさそうに見える人でさえ、何かしら仕事に関わる不安感やストレスを感じているものです。
しかし、人にナメられない為には、そういったストレスや不安感を態度、話し方、表情に出さないことが重要です。
あくまでも職場というのは、人間性よりも仕事の質で評価されるべき場所であると理解するよう心掛けて下さい。
自己肯定感を強く持つために
冒頭で申し上げた通り、ナメられないためには自己肯定感を持つことが最も重要であると考えています。
仕事における自己肯定感を高める為には自身のスキルアップや、それを周りに見せることにより、
周りからの評価を高め、自身がそれを感じることが大切です。
別の記事で、会社での評価を高める為の方法等を解説しているので、
是非読んでみて下さい。参考になれば幸いです。
明日からできる対策
最後に、
すでに周りの人間からナメられてしまっている人が、
挽回するにあたり、即効性のある対策を伝授します。
「何か困ったら、声かけてや。」
これだけ。
誰かが困難に直面した時にこの言葉。
そして、実際に相談を受け解決まで手伝ってあげることができたなら、それまであなたのことをナメていた人も、見直してくれることでしょう。やはり、職場は問題解決や課題解決ができる人ほど評価される場所なのです。
頑張っているけど、上司は評価してくれない…。
なんていう人には、別の記事で評価をうなぎのぼりにする方法を書いているので、併せて読んでみて下さい。
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