仕事

職場の人間関係に悩まない思考を身に付ける。

仕事

仕事の悩みで必ず挙がるのが、”人間関係”です。
職場での人間関係の悩みに関しては、
2016年に厚労省が実施したメンタルヘルスチェックの結果、
仕事に関する強い不安、悩み、ストレスを感じると答えた会社員は全体の約60%に上っていて、
その内容については、「仕事の質、量」、「仕事の失敗、責任の発生等」に次いで、
「対人関係(人間関係)」がランクインしている。

厚労省:職場におけるメンタルヘルス対策の状況

また、大手転職支援サイトのリクナビによる調査では、
退職理由のTop3が、「上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった。」
「労働時間・環境が不満だった。」、「同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった。」

となっており、人間関係にまつわるものが2つもランクインしている。

転職理由と退職理由の本音ランキングBest10 -リクナビ-

仕事において人間関係で強いストレスを感じたり、
場合によって転職や退職をする人は非常に多いということがわかります。

しかし、転職にも不安があり今の仕事をなかなかやめられない人にとっては、
逃げ場がなく、ストレスを抱え続けることにもなってしまいます。

今回は、そんな人間関係で悩む人にとって少しでも解決の糸口が見つかればと思い、
親父的観点で解説していきたいと思います。

なぜ人は、人間関係で悩むのか。

そもそも、なぜ人は人間関係で悩むのでしょうか。
人間関係で悩むということは、つまりどういうことなのだろうか。
親父的観点では、日本人特有の”あるコト”が関係していると考えている。

”和”を大切にする風潮

ズバリこれ。
日本人における人間関係の悩みは、全てここから始まっていると言っても過言ではないと考えています。

日本の教育現場にはそれが顕著に表れていて、
子供は、基本的に「仲良くしなさい。」と言われながら育ち、
その為に、個人の主張を”我慢”して、全体の”和”を乱さない。
ということが無意識のうちに習慣化されています。

”和を乱さないように頑張る”ことが”ストレス”になっているんです。

ことわざから見える日本の人間関係

日本には、人間関係に関する有名なことわざの一つに
“出る杭は打たれる”というものがあります。
その名の通り、「和を乱すものは嫌われるよ。」と言っているようなもので、
まさに、日本人の和を大切にする思想を見事に表現したことわざです。

これに対しアメリカにはこんなことわざがあります。

”The squeaky wheel gets the grease.(キーキー鳴くうるさい車輪は油をさしてもらえる)”
すなわち、「黙っていては注目されないぞ。」という意味です。
清々しいほど日本と真逆の意味を持つことわざです。

親父がアメリカで数か月間仕事をしていたときにこんな経験をしました。

現地のアメリカ人スタッフに、とある資料の作成を頼みました。

資料を作成したその人は、定時間間際に親父に提出してくれましたが、
内容に小さな不備が散見されました。

すぐに修正できるレベルの不備と思ったため、その場で修正をお願いしたところ、

This is my best.(真顔)

3秒ほど停止してしまいましたが、当人からすれば、定時間間際だった為早く帰りたかったのでしょう。
親父の指示の仕方が悪かったと反省し、翌日に続きを対応してもらいました。

このように、アメリカ人にとって大切なのは、いかに自分という人間を周りに示すか。ということであり、
その為に自己主張は「しなければならないもの。」と考えられているようです。

日本では、大人たちも無意識に自分の思いや考えを押し殺すことが当たり前になり、
それが結果的にストレスに繋がっていると言えます。

人間関係におけるストレス


じゃあアメリカ人みたいにできるかって、絶対にできない。
昨今、日本もそのような傾向に変わりつつありますが、我々が生きているうちは
本当の意味での定着には至らないと考えています。

では、このような思想が根底にある中で、
実際に起きる人間関係の悩みの事例を挙げていきたいと思います。

”和”と”成果”の狭間で生まれるストレス

同じ職場の人間が、全員同じように”和”を意識し、”我慢”してくれるならストレスなどないでしょう。
しかし仕事においては、”和”を意識する部分と、”成果”を意識する部分の「狭間」が存在し
その狭間に立たされた瞬間、ストレスが生じると考えています。

いくつか例を挙げると…

定時になり、自分の仕事はキリのいいところまで来ていた為、さっさと帰ろうと思ったが、どうやら隣の先輩はまだ終わらない様子。先に帰るのは何か気まずいから、何となく自分も残っている。
自分が主導している仕事があり、周りの人から資料等を集める必要があるがなかなか集まらない。進捗状況を確認したり催促をしたいが、「この忙しいのになんやねん!」と言われるのが怖い。そのまま期限まで待っていたが結局その人は忘れてしまっていて、挽回する為に多くの人が残業を強いられた。
自分の仕事がパンパンなのに、上層部や客先からまたお願い事をされてしまった。自分だけでは対応し切れないと考え、他の誰かにお願いしたかったが、嫌な顔をされるのではないかと考えてしまい、誰にもお願いできなかった。その結果精度を欠いた仕事をしてしまった。


これらは、親父の実体験でもありますが、成果を優先すれば悩む必要など一切なかった事例だと思います。

無能な上司に振り回されるストレス

理不尽なことを言われたり、責任を擦り付けられたり、終わらないようなたくさんの業務を押し付けられたりしても、
立場上、何も言い返せずに抱え込んでしまい、悩んだりストレスが溜まる一方。
上司との人間関係については親父もよく相談されますが、こればかりは対策が非常に難しい。

なぜなら相手が無能な上司だからです。無能な上司は自身が無能な上司であることに気づいていません。

また、部下一人のパフォーマンスが下がることが組織全体のパフォーマンスにどれほどの影響をもたらすのかを理解できていません。
あるいは、理解はしているがそもそも組織を成長させる気がないか。
どちらにせよ、そのような上司が長い間上に立っているような会社は、淘汰されていくでしょう。

上司が早く変わることを祈り踏ん張るか、変わりそうになければ早くその会社から逃げたほうが良いかもしれません。
その際は、勇気を出してパワハラを訴え、もらえるものはもらって退職するようにして下さい。

上司のあるべき姿は別の記事で解説していますので、良かったら読んでみて下さい。

派閥争いに巻き込まれるストレス

少し大きめの会社になってくると、派閥争いがあるところも珍しくありません。

お前、〇〇さんとはあまり話さない方がいいぞ。

出世したいなら○○さんについていくといいよ。

こんなことを言ってくる輩もいます。

別に出世したいわけじゃないのに、こういったところに巻き込まれるとなかなか抜け出せなくなります。
行きたくもない飲み会に参加したり、思ってもないことを言ってヨイショしたり、ストレスを抱え続けることに繋がります。

孤立したり、無視されるストレス

いい大人が、こんな小学生みたいなことをするんです。
実際にいじめが起きている職場もあると聞きます。

人が誰しも持つ承認欲求に逆らうのは容易ではなく、
無視や、わざと孤立させられるような状況はとても辛いです。
仕事どころではない人もいるでしょう。

人間関係で悩まない為の思考


和を重んじる思想も決して悪くはありません。
これにより助けれた人も多く、和を意識することで争いは減ることでしょう。
その結果、周りに迷惑をかけない為の、規則正しい日本が生まれたとも言えるし、

海外から日本がリスペクトされている部分でもあります。日本人らしさとも言えるのかもしれない。

しかし、仕事という面においては、そんな悠長なことは言っていられないのである。

仕事は、常に結果が求められるプロフェッショナルである

仕事というものは、常に結果や成果が求められるものです。
成果が出なければ淘汰されていく世界であり、
それはプロスポーツと同じ


どこのプロスポーツの世界に、
チームメイトに気を使って自分のパフォーマンスを下げる人がいるだろうか。

前述にも挙げた「出る杭は打たれる。」ということわざですが、
プロスポーツの世界では、
すべての杭が、どやぁ!と言わんばかりに出まくっています。

チームの監督は、それ以上に周りの杭を出させることを意識し、
選手一人一人が最高のパフォーマンスを発揮できるよう尽力します。

これは企業においても同じで、
個人(杭)は会社や自分のためにとことん主張する(飛び出す)べきなのです。

そしてマネジメント層の仕事とは、
それぞれの杭の出方が、
会社が向かうべき方向とマッチしているのかを監視・コントロールすることです。

スポーツチームも会社も、そうしなければ勝負に勝つことができず、
いずれ消えてなくなります。

誰かに気を使って非効率的な仕事をしてしまう人は、
言い換えればチームに必要のない人間かもしれません。

まずはこれを念頭に置いて、普段の仕事に取り組むようにしましょう。

嫌われることを恐れないこと

学校のように、数年間耐えられれば嫌な人間と離れることができる世界と違い、
仕事における人間関係は、半永久的に続きます。

だからこそ、嫌われることを恐れないで下さい。
仲間外れや、嫌みを言われて傷つくのは、嫌われたくないからです。
仕事という勝負の世界では、人の好き嫌いよりも、チームを勝利に導くことが最優先なのです。

オーストラリアの有名な心理学者 アルフレッド・アドラー氏はこんな言葉を残しています。

陰口を言われても、嫌われても、あなたが気にすることはない。
「相手があなたをどう感じるか」は相手の課題なのだから。

親父もかつて人間関係で悩んだときは、この言葉に救われました。
今では会社でどのくらいの人間に嫌われているのか、想像もつかないほどどうでもよくなりました。
同時に、周囲の人間のことを理解することが自分の課題だと常に意識することで世界が変わったように思います。
アルフレッド・アドラー氏はほかにも様々な名言や格言を残しており、
疲れた時や何かに悩んでモヤモヤしているときは、頭の中をリセットしてくれます。
同氏の名言や格言を集めた本も出版されていますので、興味のある方はお近くの書店や
この記事の一番下に詳細リンクを掲載しておきますので、ぜひ確認してみて下さい。

職場の人間関係は”悪くて当然”と考えること

また学校の話を引き合いに出しますが、
小学校、中学校、高校のクラスを思い出してください。
40人ほどのクラス全員が仲良し。いじめや仲間はずれなどまったく存在しない。人の悪口を言う人もいない。
そんなクラスが存在したでしょうか。

あなたは自分の職場を「人間関係が悪い、疲れる。」と思うでしょうが、
それはごく普通のことで、「職場の人間関係はよくない」ということが当たり前なのです。

職場の人間関係は、ドライでいい。と考えること

そもそも、職場の人と仲良くなろうという希望は捨ててください。
仕事を介して付き合う以上、必ず損得が発生する瞬間があるはずです。
誰かが楽をすれば、誰かが苦労するようにできているのが仕事であり、
普段仲良く話をしている相手でも、そういった瞬間はたびたび訪れるでしょう。

その時に手を差し伸べたとしても、その裏にあるのがたまたま仲の良い人が苦労していた為の”気遣い”であれば、
結局、お互いの関係は仕事を介して依存しているだけで、仕事の切れ目が縁の切れ目になってしまいます。


仲良くなるよりも、もっと大切なコミュニケーションが仕事にはあるはずです。


職場での人間関係に悩みたくない。という方には、
親父的独断と偏見から、「工場勤務」をおすすめしています。
その理由について解説した記事も書いているので、
よかったら読んでみてください。

孤独を友とせよ

「孤独を友とせよ。人が何か立派な仕事をするときは、必ず一人である。
無意味で価値の無いことに時間を費やしているときは、たいてい、だれかとつるんでいる。」

懐かしき中学校の現代文に出てきた言葉です。

もちろん、例外はあるかもしれません。
孤独が必ずしも立派だとは限りませんが、立派な人は皆すべからず孤独を苦としない人だと、
親父は解釈するようにしています。

それでも人間関係で辛いなら

どんなに前向きな思考を巡らせても、
苦しくて耐えられないと感じたら、それは悩みの域を超えているかもしれません。

そこはあなたが居続けるべき場所ではないという事。

日本国内だけでも労働人口は約3000万人を超えています。
あなたの周りにいるのは、このうちの何%でしょうか。

思っている以上に世の中は広く、そして寛容です。
自分に自信がなくてなかなか前に踏み出せない人は、
あなたが身を置いている環境が、視野を狭くしているだけかもしれません。

まとめ

普通に生活していれば、人間関係で悩むことがたくさんあるはずです。

しかし仕事となれば、必ずそこには目的や目標があります。

”できる範囲”で、思考を変えてみましょう。

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