さて、今回もBGT(ブリテンズゴットタレント)の一幕をご紹介。
初めての方の為に簡単に説明しておくと、
BGTとは、イギリスの大人気オーディション番組で、全英から人を集めてオーディションを行う番組。
ジャンルは、歌、ダンス、マジック、コメディ等なんでもありで、タレントの総合格闘技と言える。
優勝者は賞金25万ポンドと、イギリス王室でロイヤルファミリーに向けパフォーマンスを行う権利を得る。
決して優勝できなくても、爪痕を残すことができれば、その人の人生が変わる。
そんなオーディションに参加したのは、2人組の少年。
背が高い方のチャーリーと、小さい方のレオンドル。
彼らはBars&Melody(バーズアンドメロディー)というボーカルデュオで、結成してまだ1か月ちょっと(当時)とのこと。
実は、このレオンドル君、学校でひどいいじめを受けた経験があり、
当時誰にも助けを求められず、一人悩んでいたそうだ。
そんな彼は、音楽が大好きで、このいじめを機に自らもラップを歌うようになったそうだ。
そんなレオンドルは、ある日SNSで自らが歌っているチャーリーの動画を見て感動し、メッセージを送ったそうだ。
メッセージを受けたチャーリーも、レオンドルに興味を持ち、2人は直接会うこととなり、そのままデュオ結成に至った。
始めて2人が直接出会ったその日からわずか1か月後に、このオーディションに参加している。
そんな彼らが、このBGTの舞台で歌うのは、Hopefulという曲。
原曲は、映画「コーチ・カーター」の主題歌である「Hope」だ。
但し、ラップの部分はレオンドル自らが歌詞を考え、「いじめ反対」をテーマにした半オリジナルソング「Hopeful」としてアレンジした。
早速、その雄姿をご覧ください。
涙腺ゆるゆる親父は前が見えません。
スタンディングオベーションの中、会場にいる観客からゴールデンブザーコールが巻き起こり、
※ゴールデンブザーとは、審査員とMCが1シーズンで1度だけ押すことができるもので、これを獲得した者は、その後の予選を全部ぶっ飛ばしていきなり準々決勝まで進出することができる。
「お前ら…そう焦るなって、、、、そのつもりだよ。」って感じでサイモンがブザーを押すのがまたいいですね。
そしてサイモンが「この曲はヒットするよ。」って…
もうデビューさせる気満々(笑)
見事にGBを獲得した彼らは、準々決勝まで一気に駒を進めます。
その後も順当に勝ち進み…
最終的には総合順位3位でフィニッシュ。
優勝こそ逃したものの、その爪痕は大きく…
はい、デビューです。
なんとオーディションの予選から約半年後のデビュー。
その後、次々とシングルを発表し、世界各国でツアーも敢行。なんと日本にも来ています。
デビューから1年後には、アルバム『143』をリリースし、その月のUKアルバムチャートで4位にランクイン。
一気に大忙しですね。
いじめ云々の前に、そもそも学校に行く時間がなくなってしまったのでは?(笑)
あまり参考にならないいじめへの反撃方法かもしれません。
